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原木栽培マイタケ仕込み中

原木栽培のマイタケは、スーパーなどで売っている おが屑栽培のマイタケと違って味・香・歯切れ、どれをとっても格段に美味いです。しかし、一年に一度しか収穫できない事、非常に手間がかかるので、市場にはなかなか流通していませんし、あっても4,000円/㎏位しています。

 

「ふくろう山荘」で昨年初めて収穫できた原木マイタケです。

道東は寒いので、菌が原木に回るのに時間がかかるようで、キノコが発生するまで3年かかりました。一度生え始めると4~5年は収穫できます。

15年位前から、趣味でキノコ栽培を始めたのですが、マイタケは手間がかかるので、3年程で止めてしまったのですが、「ふくろう山荘」の環境はキノコ栽培に向いているので、3年前から復活しました(笑)今年も、神奈川で仕込んだので そのやり方を紹介しますね。

 

原木はミズナラが一番マイタケに向いています。北海道はミズナラが多いので、入手しやすく、これも「ふくろう山荘」敷地内で調達してきました(笑)

15㎝位の輪切りにします。

マイタケ培養の培地は、フスマ粉とおが屑を混ぜて、ギュッと握ると指の間から軽く水が流れる程度に水を含ませます。


ここからが手間のかかる作業になります。

マイタケは雑菌に非常に弱いので、マイタケ菌を植菌する原木を、耐熱性の培養袋に入れて、高温で殺菌します。僕は、業務用の一升炊きの圧力鍋(アルミダイキャストで高かった💦)で、120℃30分加熱します。

十分に温度が下がったら、いよいよマイタケ菌を植菌しますが、雑菌が入らないように消毒用のエチルアルコールは必須です。アルコールで使う道具や周辺を殺菌して、無菌室があれば最高なのですが、一般家庭にはないので、段ボール箱を加工して無菌箱❓を作りました(笑)

見た目は笑ってしまいますが、効果は抜群で、今までは3割位雑菌が入って失敗していたのが、これを使い始めてから失敗はゼロです(^_^)v

袋をしっかり閉じて(僕はホッチキス止め後、ビニルテープでしっかり固定)、冷暗所で2年寝かし、十分菌が回ったところで、春先に土に埋めれば、秋からマイタケが発生し始めます。